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点滴外れたら退院の合図?いやそんなことはありません。

点滴


こんにちはミズキです。

 

本日、点滴が外れました。点滴生活は非常につらく煩わしかったのですが、あれは命をつなぐために必要なものだったんだなと今は思っています。

 

さて、タイトルにあるように点滴が外れることになれば病状も改善して退院秒読み段階だ!!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

症状や病気の種類によってはそうかもしれませんが、私が罹患している潰瘍性大腸炎は点滴が外れても即退院することはできないタイプのものでした。

 

点滴外れたら退院の合図?いやそんなことはありませんでした。

これにはわけがあるのでご説明いたします。

 

  • 処方されている薬の影響と経過観察のため
  • 主治医の判断

主にこの2点が理由としてあげることができます。

 

1つ一つみていきましょう。

 

処方されている薬の影響

潰瘍性大腸炎で使用される薬はたくさんあります。

  • アミノサリチル酸(5-ASA)経口製剤
  • アミノサリチル酸(5-ASA)局所製剤(座薬)
  • ステロイド局所製剤(座薬)

  • ステロイド経口剤・注射剤
  • 免疫調整剤(アザチオプリン・メルカプトプリン)(経口摂取)
  • 抗TNF-α抗体製剤(注射)
  • 免疫抑制剤(タクロリムス・シクロスポリン)(経口摂取)

番外:血球成分除去療法(LCAP・GMA)

上記の中にさらに詳しい薬剤の名前があります。

代表的なものだとアサコール錠400mgとかリアルダ錠1200mg

などでしょうか。

 

ちなみに、上記の上から順に軽症〜劇症用となっております。

症状によって取られる手法もお薬も違うのですね。

上記横線上部が軽症用、下部が重症から劇症用になります。

 

このうちステロイド製剤がちょいと曲者になっています。

※病状を抑えてくれるお薬なので曲者という表現はあれですがご了承ください。本当にそんなイメージなのです。

 

ステロイド製剤(プレドニンR,プレドニゾロンR)

ステロイド製剤は5-ASA製剤で病気のコントロールがうまくいかない中等症から重症の潰瘍性大腸炎患者さんに用いられる薬剤です。強い炎症を抑え込む作用(寛解導入効果)があり,6-8割の患者さんに効果がみられます。しかし,ステロイド製剤は”副作用が強い”というイメージが強く,患者さんからもっとも敬遠されています。確かにステロイド製剤が不適切な使用法で用いられた場合,副作用が大きな問題となることがあります。しかし,十分に経験のある医師の指導のもと適切に使用された場合には,副作用を最小限に抑えた上で病気のコントロールを行うことができます。

ステロイド製剤には経口製剤と点滴製剤があります。経口製剤は主に外来で中等症の患者さんに用いられます。体重にもよりますが,1日あたり30mgから40mgの用量で開始します。重症で入院加療が必要な場合には,点滴製剤によるステロイド強力静注療法を行います。強力静注療法では1日あたり40mgから80mgのステロイド製剤を使用します。いずれの場合においても,充分量のステロイド製剤を使用することが重要です。少ない量のステロイド製剤で治療を開始した場合には,炎症を抑え込む作用が不足し,かえって治療にかかる日数が長くなってしまう場合があります。また,ステロイド製剤には寛解維持効果(炎症を抑えたままに維持する効果)は認められておらず,漫然とした長期使用は副作用のリスクを大きく高めてしまいます。ステロイド製剤は使用開始後に1-2週の間隔で5-10mgずつ徐々に減量し,最終的には中止することを目指します。自己判断での中止や急激な減量などは副作用が出現する場合があるため,ステロイド製剤の使用に際しては医師の指示を守ることが非常に大切です。

ステロイド製剤を減量していく際に,潰瘍性大腸炎の増悪や再燃が起きることがあり,この状態をステロイド依存と呼びます。ステロイド依存の場合には別項で説明している免疫調節剤や血球除去療法を追加や,他の薬剤への変更が必要となる場合があります。ステロイド減量中に下痢や血便などの症状が再度出現するようになった場合には,早めに外来主治医にご相談ください。

副作用

ステロイドの副作用としては,不眠・食欲増進・体重増加・ざ瘡(にきび)・糖尿病・高血圧・易感染性(感染症にかかりやすくなる/重症化しやすい)・創傷治癒遅延(きず/けがが治りにくい)などがあります。また,潰瘍性大腸炎の治療量として用いられるステロイド量では満月様顔貌(ムーンフェイス)という顔が丸く腫れてしまう症状が出ます。満月様顔貌が気になる患者さんは非常に多いですが,減量・中止によって改善します。長期に使用した場合には骨粗鬆症(骨がもろくなる)が出現することもあり,長期に内服する場合やもともと骨が弱い方は予防薬を併用することがあります。

ステロイドを急に中止した場合に,副腎不全という命に係わる副作用が出現することがあります。これはステロイドがもともと副腎で作られるホルモンであり,ステロイド製剤内服中には副腎から作られるホルモンが抑えられています。急な中断では副腎が再びホルモンを作るのが間に合わず,低血糖や全身倦怠感,ショック状態などの怖い症状が出現してしまうことがあります。そのため,ステロイドの減量や中止は必ず医師の指示に従い徐々に減らすことが重要です。

このような副作用を防止するため、ステロイド長期使用は推奨されません。しかし、現在でも短期間で炎症を改善させる非常によい薬剤であり、使用方法に注意して状態に応じて使用することがあります。

慶応義塾大学病院IBD(炎症性腸疾患)センター 潰瘍性大腸炎についてより引用

 

上記引用文からもわかるように、ステロイド製剤は中等症〜重症・劇症で用いられる強力なお薬になります。そのため副作用も大きいです。

 

私がステロイド製剤を使用する時に2つの検査を行いました。

  • 目の検査
  • 歯の検査

この2つを行ったのですが、これはステロイド製剤による副作用を考慮してされるものらしいのです。

 

ステロイドの副作用に白内障を進行させる恐れがあるために現状を把握する目的があるようでした。

歯の検査については虫歯があるとステロイド製剤の投与が不可能になってしまう可能性もあるようです。

ですので、潰瘍性大腸炎に罹患されている方は定期的に歯の検査は行い、歯磨きも欠かさないようにしてくださいね。

※歯磨きをすることによって歯茎が刺激され目醒ましにもよいのですよ!!

 

余談ですが、歯の検査で親知らず抜かないとなーと言われてヒヤヒヤしました。大人になってからの抜歯は医師も勧めてはいなかったので、早い段階で抜歯しましょう。

 

話がそれてしまいましたが、副作用の影響とすぐにステロイド製剤の投与をやめると命の危険があるため、点滴での投与が終わった後も経過観察する必要があります。

 

そのため点滴が外れても即退院はできないという理由になります。

 

主治医の判断

これはおそらく血液検査の状況と便について、経過観察をしないと危険かもしれない。ステロイドの減少による影響もわからない。という複合的な判断で即退院はできないのだと思います。

 

こればっかりは医師の判断を仰ぐしかありません。

ただ、おそらく潰瘍性大腸炎に罹患し入院となっているみなさま方にとってはいち早く職場復帰を行いたいものです。

そんな場合は主治医としっかり話し合いましょう。

ステロイドの副作用や投与量が少なければ少しは退院のタイミングが早まるかもしれません。

 

常日頃から主治医と患者の関係性を良好に保ちつつ、病気を乗り越えるためのパートナーとしてしっかり話し合うことが重要です。

 

緊密にコミニュケーションがとれれば少しの違和感でもためらいなく相談できますし、ストレスなく療養に当たることができますのでお勧めします。

 

まとめ

お薬が 点滴→経口摂取 と変わるのですぐ退院できると勘違いしてしまった私ですが、素人目にすぐ退院できると思うことはしてはいけません。

変に解釈して舞い上がってしまい、しまいには落とされるという一人悲劇を演じることになってしまいますので気をつけてくださいね。

私が陥ったのでみなさまには現実をしっかりと見据えて療養・治療に当たっていただければ幸いです。

 

では本日はこの辺で失礼いたします。

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